いてづきブログ

情シスでやってみたことの備忘録

転職して3ヶ月でやったこと・起こったこと

気づいたら転職して3ヶ月が経過していました。
一応3ヶ月は試用期間ということで一部の会議に参加できなかったり時々研修入れられたりしながら過ごしていました。

 

3ヶ月が経過して一部の会議にも参加が許可されそして特に試用期間中に問題があったとかいう話も聞かされていないのでこのままこの会社で働き続けることができそうです。
今回はコロナの影響で4月から完全リモートになったり業績への影響も少なからずあるはずなので万が一みたいなことあるかもなって少し身構えていたけどなんとかなったようです。

 

 

配属

内定が出てから入社まで4ヶ月あったということもあるけど、いざ入社したら組織変更があってそれまで面接で話してた人と違う人が上司になることに。
仕方ないことではあるけどこれまでの面談だいぶ無駄になっちゃったなという感想。

事前の面接で自分のスキルと何を期待されているかを打ち合わせていて、開発のスキルセットとともにチーム開発や組織の構築みたいなことを手伝ってほしいと言われていてその辺りに着手することに。

 

配属されて自分がまず感じたのは開発に秩序がないということ。

いかにもでかい事故が起こりそうだなと思っていたら入って1週間ほどで致命的な不具合が埋め込まれていたことが発覚して頭抱えていたのを覚えている。

 

フロントエンド担当者へ

2週間経過した頃、チームのフロント担当者が退職することが発覚。
本当に誰も知らなかったらしく急遽フロントの引き継ぎをすることに。

チームの他の人はReactの経験がほぼなく、またこれまでフロントのコードを書いてきた他の人も退職済みという状況のためたまたまReactの経験があった自分がフロント担当を引き継ぐことに。
自分がReact出来なかったらどうするつもりだったんだ…というのと自分へのプロジェクトの知識を入れるためという口実でスクラムで言うスプリント計画を導入。

 

いきなりスクラムの形を導入するのは今の組織には難しい*1と判断して各イベントを少しずつ入れていくようにした。

スプリント計画の導入

最初は実装方針を各担当者が計画までにざっくりとイメージしたものを書いてくるという方針。これは今でも続いている。ややウォーターフォール気味だけど、メンバーのスキルレベル的にここで合わせておかないとレビューで時間がかかりすぎるという問題が出たためこの形にしている。


最近はレビュー者が何を確認すればいいか、今チケットにある情報だけで漏れなく実装できるか(出来ないことがわかったら担当者に質問する)ということが出来るようになってきた。
実装はまだ各セクションごとに担当者が実質決まってしまっている状態だけどレビューできたり何が実装されたかを把握できるようになったのでよいと思う。

 

在宅開始

4月になり社内でコロナ感染者が出たため即日在宅となった。
手続き全部すっ飛ばしたりその日のうちに環境出来た人から即在宅開始だったりデスクトップも翌日には配送開始してたりとこの規模のデカさ*2でこのパワープレイが出来るのは素直にすごいと思った。

 

振り返り導入

在宅になったことによりこれまでのようなコミュニケーションが難しくなった結果、様々な問題が噴出*3
ちょっとどういう口実を使ったかちゃんと覚えていないけど、たぶんその辺の問題を継続的に直していきましょうとか言って毎週1時間振り返りの時間を確保することに成功した。

 

個人的にはこれが一番効果があったように思う。
各々が薄々問題だと感じていながらもそれを吐き出す場所がなかった。
この時間は問題を探して解決方法を探すという「場」を提供するのは大事。場さえあれば意外とみんな協力的であることがわかった。

 

そして最初の1,2回で全員が問題だと思っていたことに対してきちんと全員で認識合わせた結果うまくいったという経験を作れたのはとてもよかった。

あと会社の文化として各会議でKPTみたいなことをいうっていう下地があったのも大きい。

朝会導入

コロナの影響で研修スケジュールが二転三転した結果新卒が少し早く配属されることになり、新卒教育というものをしたことがない既存メンバー達(自分含む)
振り返りの場でどうすればいいか話し合った結果「新卒に能動的に質問させたり行動するのを完璧に期待するのは酷だろう、だから毎日決まったタイミングで必ずここでは全員が話を聞ける状況を作ろう」って言って半ば誘導して導入させた。

 

実はこの前からデイリースクラムという名前の会はあるんだけど、進捗報告をするという、形だけ導入したチームが陥りがちな典型的な罠にハマっていたのでそれとは別にやることにした。

 

「継続的に」「定点観測する」ことが大事なんだよねって最近良く考えてる。

感想と今後

アジャイルの導入にあたって守破離になぞらえて語られるけど、まず型どおりにやらせてみるってのは大事だなと思った。
最初に計画を導入するときにどうしてこれをするのかみたいなことをつらつらと話したんだけど結果的にそれは曲解された(各人の中で経験に近いものに置き換えられた)

逆に振り返りはやることだけ説明して始めた結果、各人がどうすればいいかを積極的に考えてくれるようになりいい結果が出た。
ティーチングとコーチングの使い分けの話しされたなーって思い出した。

 

いろいろ導入することでこれまであった致命的な問題についてはひとまず落ち着いて、開発にリズムを作るところまでは出来た。
次は一歩進んでどうすればより改善できるかみたいなところに話を持っていけるようにしていければと思う。

 

アジャイルの導入とか実践みたいなことをやりたいと思って今の会社でやらせてもらってて、最初はなかなかうまくいかなかったり、今思うとこれまでのプロジェクトでやってきた形に固執してしまっていたなと思うところがある。
しかし3ヶ月経ってみると曲がりなりにもそこそこ形になっている。

言われてたことだけど経験してみると3ヶ月の中にもいろいろあったなって思う。

 

あとフロント担当が自分になった結果、ライブラリの導入とか技術選定みたいなこともやらされることになって、でも「本当に自分の選択で大丈夫か?」って思ってるところなのでフロントエンドのキャッチアップもしないといけない。

この辺のことをうまく言って給料上げてもらわないとな。。。

 

 

*1:古い進め方しか知らない人ばかりなので価値を理解できないだろうという判断

*2:社員数1000人規模

*3:個人的には在宅が原因ではなく既存の問題が在宅で可視化されただけだと思っている